ビズスパ

2021.03.26

友人や常連さんの支援に応え進むコロナ禍——玉代勢文廣さん(Ryukyu Chinese Dining TAMA)

 

玉代勢さんのお店「Ryukyu Chinese Dining TAMA」は、渋谷区渋谷2丁目:青山エリアにたたずむ、“沖縄料理と中華料理を半分半分”にしたメニューが人気のダイニングです。

 

お弁当のテイクアウト販売は“リハビリ”のつもりで

 

2020年4月、最初の緊急事態宣言。いつ明けるかわからない“先の見えない休業”を決め、半月ばかり家でじっとしていたという玉代勢さん。いつかお店を再開するときにスタッフの体が動かないのが怖いからと、リハビリのようなつもりでお弁当のテイクアウト販売を始めました。

「テイクアウト業界はシステムも違うし料理も根本的に変えなきゃいけない。すでにテイクアウトを始めていた同業の友達に、弁当箱の選び方から衛生面の問題について、また保健所での手続きについてなど、細かなことをレクチャーしてもらいました」

 

 

背中を押してくれる友人のおかげで出来たクラウドファンディング

 

周囲の友人たちに支えられたのはそればかりではありません。やがてお店の常連でもある友人からクラウドファンディングの実施を提案されます。

「僕は何もできないので、友達が全部セットアップしてくれました」

国内最大のクラウドファンディングのプラットフォーム『Campfire』を用いてプロジェクトを立ち上げることになったTAMA。
既にプロジェクトは終了していますが、当時の奮闘ぶりや、多くのお客さんにお店が愛されている様子は、現在でもCampfireのプロジェクトページからうかがい知ることができます。

クラウドファンディングを行なった当時のプロジェクトページ|Campfire

 

しかしクラウドファンディングを行なうにあたり、同業者から冷たい視線を向けられるのではないかと怖かったのだそう。

「でもお店の自衛策でもあるし、スタッフを守らなきゃいけない…」

葛藤のなか、仲間に背中を押してもらい実施に踏み切ったクラウドファンディング、結果的には多くの常連さんからの支援が即座に集まり、想定よりずっと早く目標金額を達成することが出来ました。

「食べ物もお酒も提供していないのに、クラウドファンディングでお金をいただくには勇気が必要でした。“ありがとうございます”じゃ済まないだろ、と。しかし友達に、(支援金をただもらったのではなく、今後の飲食代の)“前払い”くらいに考えたほうがいいよと言われて、気持ちが楽になりましたね」

 

 

これからも、待ってくれている人たちのために!

 

そうした友人や常連さんからのサポートを受け、その恩返しをしたい、期待に応えたいという思いを強くした玉代勢さん。みんながこのお店を必要としていることを強く実感しています。

「僕らみたいなお店はやめちゃいけないと思っています。ゆくゆくは営業時間を変えて深夜の飲食業界を盛り上げたいです。それを待ってくれている人たちがいるという気がします」

 

 

お店を好きでいてくれる人たちに熱心に支えられ、その思いに応えてそれ以上の気持ちで返そうと奮闘する玉代勢さん。最後に同業者の皆さんへ向けてこんなメッセージを残してくれました。

「コロナ禍でたくさんの飲食業界の方たちが苦しんでいると思います。いつ明けるかわからないこの長いトンネルの中ででも、明るく元気に過ごそうと思ってます。ひとりでも多くのお客様にパワーをもらって、がんばっていきましょう」

 

■INFORMATION

Ryukyu Chinese Dining TAMA
渋谷区渋谷2-3-2藤本ビル2F
03-3486-5577
定休日:日曜日(定休日以外に特別休業日あり)
https://www.tama2007.jp

 

 

■ ABOUT「ビズスパ」
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